学科の概要
定員145名 ネットワーク分野,知能情報分野,メディア情報分野
高校の数学(特に数学Iと数学A)をさらに深く学んでいき,コンピュータを利用してこれまで不可能だったことを可能にしていく分野です。工学部の中では,珍しく微分積分が中心ではありません。(アナログとデジタルの違いが非常に明確に出ていると言えるでしょう。)今では,コンピュータは小学生から使っているからよく知っていると思うかもしれませんが,その中身に関してはよく理解していないのでは無いでしょうか? 良く,ソフトが無ければコンピュータなんて単なる箱に過ぎないと言います。(単なる箱のくせに,電気だけは食いますが・・) このソフトを開発していく分野になります。
情報工学科公式HP
学科の特色
情報工学については1つ注意することがあります。知能情報分野では人工知能の研究を行っている訳ですが,人工知能は元々理学部から派生した分野でもあります。例えば,東京大学では理学部情報学科では研究しているけれども,工学部では研究していないのです。名古屋工業大学は,全ての分野を網羅するという方針ですし,工学部しか無いから人工知能の研究も大きな分野になっています。(名古屋大学の電気電子情報工学科ではなくて情報文化学部の方でやっていたりします。)情報工学科でもロボットの研究は行われています。1つだけ勘違いしない方が良いのは,ロボットそのものの設計や製作を行っている訳では無いと言うことです。そちらをやりたい場合は,電気・機械工学科を選んでください。メディア分野を独立したコースとして設置したのは,国立大学では名古屋工業大学が初めてでした。(今では,様々な大学に設置されています。) メディアというとエンターテイメントではと思う学生が多いみたいですが,そうではありません。(もちろん,その分野への応用はできる研究はしています。)バーチャル・リアリティー(仮想現実)にしても,3D映像とバーチャルの触覚を組み合わせた手術支援とかバーチャルの嗅覚など,幅広い分野での応用が利く研究をしています。
主な就職先
今は,コンピュータを使わない企業など存在しない状態ですから,非常に幅広い分野に就職しています。情報系といえども,トヨタ系が多いのは名古屋工業大学の特色です。
【情報通信系】 富士通中部システム,NTT ドコモ など
【機械系】 トヨタ自動車,三菱重工,デンソー,アイシン・エィ・ダブリュ,ブラザー工業 など
【電気電子系】 三菱電機,東芝,パナソニック,NEC など